2020/08/01

カーオーディオの難しさ

車を運転しながら音楽の聴くのは非常に心地よいですね。特にひとりで運転していると、流れる様々な景色と共に音楽に没入できるものです。そこに至るまでのお話を少し・・・。

以前、自宅のスピーカーをTimedomainのDimension09(=Yoshii9)に変えてリスニング環境をアップグレードしたのですが、そうなるとヘッドホンを利用した時に音質面での落差が気になりだし、ゼンハイザーのHD598からHD700にアップグレードしました。

HD598


私はHD598は非常にコストパフォーマンスが優れたヘッドフォンだと思っています。聴き疲れしない音質はこの価格帯ではお薦めできるのですが、そもそもDimension09はHD598の10倍以上の価格ですから、比べたら駄目という事なのです。

それでもたまにHD598を使うと、この価格でこの音質はやっぱりお買い得だよなぁと感じます。何というか、音楽を楽しく聴かせてくれるんですよね。

HD700


Dimension09と傾向は違えど同ランクの音を求めたらHD700でも厳しいのですが、違う音として楽しめる範疇ではありました。

音質はサンダルオーディオのレビューに記載されている通りで、HD598のアップグレード版です。HD598から聴き比べると、少し靄がかかっていたものが晴れたように澄み渡る感覚に包まれると思います。

ロックやEDM等非常に楽しく聴けるので、Dimension09で聴くには逆に物足りないジャンルの音楽を聴くのに最適だったりします。

で、オーディオの恐ろしい所は・・・自宅でこういった環境になると、次は車環境が物足りなくなる所ですね。
元々車載スピーカーはディーラー純正品でしたので、当然音質なんて鳴ってるだけレベルでしたから(とはいってもひと昔前の純正スピーカーに比べたら幾分マシではあったのですが)当然と言えば当然なのですが・・・。

TS-V173S

キリが無いから妥協して3万円予算で探そうと思い、オートバックスやイエローハットのカーオーディオコーナーで視聴していたのですが、これでいいかな?という音を出していたのはカロッツェリアのTS-V173S。けれど予算2万円オーバー。


3万円までのスピーカーだと、高音と低音はそこそこ鳴らすのですが、中音域が綺麗に出てこないものしか展示されてなかったのですね。つまりドンシャリ傾向ってやつです。私も10代の頃は好きな音質でした。

確かに高音低音をある程度綺麗に出せば音としてはそれなりに迫力もあり良い音質に聴こえるのですが、私は中音域こそが非常に大事だと思っています。この音域を綺麗に出してくれるスピーカーは、なかなかこのクラスでは無いのでしょうね。
綺麗に出すためには全ての周波数のバランス調整が非常に大事になってきますし、クリアでリアリティのある表現力が無ければ非常に安っぽい音質になってしまいます。

ちなみにDimension09(Yoshii9)はその中音域の表現力が突出してます。他に難しい点は確かにあるのですが、これ程美しく、かつリアリティのある中音域を表現してくれるスピーカーは初めてでした。

TS-V173Sはきっちりとある程度中音域を表現しているように聴こえましたので、理性が物欲に負け、ええい!ままよ!と購入したのです。

で、本記事タイトルの事になるのですが、店舗で視聴の時ってメインスピーカーとツイーターは近くに設置されていますよね。でも車に搭載すると距離が離れますし、更に色々な環境音が影響するので音が結構変わるんですよね。それをイコライザーで調整したりもするのですが・・・。

私にとって心地よい低音と美しい中音の両立って本当に難しくて、低音を上げると倍音の影響も有り中音が濁ったり、中音を綺麗にすると低音が足りなく感じたり。

もともと車ってリスニング条件が非常に悪いので、色々難しいと感じました。ただ運転しながら大きめの音量で音楽に没入する、という目的は達成できたので良しとしてます。
そこから追及していくと、デッドニングとか工夫をしたり、更に高価なアンプやスピーカーへアップグレードしたりするのでしょうが・・・。

最後に

結局突き詰めていくとお金ばかり出て行ってキリがないんですよね。オーディオの沼という言葉がありますが、自分が何処までハマっているのかはともかく、そういう訳で自分を言い聞かせてここで止めている状況です。MOTU M4まだ入荷しないのか。。。

某日、叔父の家に行って50万のスピーカーの音を聴いて、また上の世界を知ってしまいました。彼もこれでいったん納得したようですが、オーディオの沼は本当に危険ですね 笑
結局一番コストパフォーマンスが良いと言われる3万円くらいまでの製品で色々揃えるのがお財布にも優しく、幸せなのかもしれません。

そしてもう上の音質に触れない事がコツですね 笑
古い木製のラジオの超廉価なスピーカーから出てくるローファイながら優しい音も、これはこれでいい音だと思ったりします。結局今に慣れて違う音を聴きたくなる、という面もあるのでしょう。

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